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古上織蛍の日々の泡沫(うたかた)

歴史考察(戦国時代・三国志・関ヶ原合戦・石田三成等)、書評や、        日々思いついたことをつれづれに書きます。

『信長協奏曲』1~11巻感想(ネタバレあり)

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 現在ドラマ放映もされている、石井あゆみ信長協奏曲』(小学館)1~11巻まで読了しました。(ドラマの方は見ていません。)(以下、ネタバレありますのでご注意願います。)

 

 この漫画は現代の普通の高校生サブローが戦国時代にタイムスリップして「織田信長」として生きる・・・、という「タイムスリップ時代劇(?)」です。こういう設定は『信長のシェフ』とか『JIN‐仁-』とかよくありますね。

 

 ただ、こういう漫画だと普通は現代の人間が歴史的事実や現代の技術をよく知っていて、その知識を生かして問題を解決する、という流れになるのですが、サブローは何の技能も持たない普通の高校生ですし、歴史も嫌いで、教師から本能寺の変を起こした人を聞かれて「あいださん?」と答えるという知識の無さなのでそういった現代人ならではのアドバンテージがほとんどないのですね。

 それにも関わらず、ほぼ史実通りに物事がうまく進んでいきます。ご都合主義としか言いようがないのですが、漫画だから別によいか、という気もします。 

 全編的にノリの軽い主人公なので、ここら辺のノリの軽さを楽しめるかどうかで評価が分かれるかと思います。私は楽しめました。

 

 この漫画で面白いのはサブロー以外にも現代からタイムスリップした人物が複数いるのですね。特に松永久秀の扱いが面白いです。史実でも織田信長は違和感を抱くくらい裏切りを繰り返す松永久秀に寛大なのですね。そこら辺の関係性の捉え方がうまいな、と思います。

 

 さて、気になるのは最後の「本能寺の変」はどうなるのか、ということですね。

ちょっと勝手に結末を考えてみました。

 

1.羽柴秀吉が、明智光秀(本物織田信長)の正体に気が付き、明智光秀が怪しいと噂を流す。不穏な噂を流され立場が危うくなる明智光秀

2.サブローが、「織田信長本能寺の変で死ななきゃいけない。そうしないと歴史が変わってしまう」と明智光秀に言い出す。最初信じられない明智光秀だが、最終的にはサブローの言う事を信じる。

3.(どういう内容になるか不明ですが)サブローが現代へ戻る方法が見つかる。

4.明智光秀とサブローで自作自演の「本能寺の変」を計画。

5.本能寺の変が起こる。サブローは死んだと見せかけて、現代へ帰る。明智光秀本能寺の変の後、山崎の戦いで秀吉に敗れ逃走途中に死んだとことに公式的にはなったが、これは影武者で密かに徳川家康の元に逃れ、南光坊天海として生きることになる。