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古上織蛍の日々の泡沫(うたかた)

歴史考察(戦国時代・三国志・関ヶ原合戦・石田三成等)、書評や、        日々思いついたことをつれづれに書きます。

【大河ドラマ 軍師官兵衛】第48話「天下動乱」 感想

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 大河ドラマ 軍師官兵衛 第48回「天下動乱」を見ました。すいません、前回「このまま最終回まで暴走してほしい」と書きましたけど、前言撤回します。正直、今回は苦笑するしかない、痛い描写ばかりで頭痛がしてきました。

 

 いくつか感想を。

 

1.光と栄の大坂脱出コント

→長過ぎです。というか、何故コント仕立て?

 あと、太兵衛らは商人に変装しているはずなのに、脱出する時にわざわざ役人相手に槍振り回して何を考えているのでしょう?「僕たち、怪しいです!超怪しいです!役人さん、調べて!調べて!」アピールでしょうか?とんでもないアホです。

 で、ブラックアウト。その後一瞬のうちに九州到着って?あんな馬鹿げたことやって、よく無事到着しましたね。確かにブラックアウトでごまかすしかないですね。

 

2.如水と3バカトリオの天下取りドリーム

→如水と3家臣が、天下取りのドリームを語ります。もう、それは穴だらけで失笑ものの。九州一円を黒田のものにするって、東軍の加藤清正とかどうするのでしょう?(東軍にも西軍にもつかない訳ですから、当然戦うんですよね?)兵力温存している島津とか、どうやって倒すのでしょう?兵力が10万に膨れ上がるという根拠はなんでしょう。全く根拠レスで夢みたいなことばかり語る主従。

「お前らいい歳して、妄想と夢の区別ぐらいつけろよ。中学二年生か?」と言いたくなります。本当痛々しくて仕方ありません。

 黒田家はアホ揃いで、一番アホに見えた長政が実は一番現実的で頭が良かったという演出なのでしょうか。そうだと考えると納得できます。

 

3.「私が最も信用している者に書状を出す」北政所(おね)

→優柔不断で、未だに東軍につくか西軍につくか迷っている小早川秀秋。その秀秋に対して、「私が最も信用している者(長政のことだそうです)に書状を出します。その者に相談なさい。ただし最後に決めるのはお前ですよ」とか、なんとも回りくどいことを言いだす北政所。 

 意味不明です。北政所が、秀秋に東軍について欲しいと思うのならば、直接東軍につけ、と秀秋本人に言えばいいだけの話です。なんで、長政経由で東軍につくように働きかけるという、まどろっこしい事をしないといけないのでしょう?

 これはつまり、「俗説のように『北政所小早川秀秋に寝返りを働きかけた』というのをドラマで再現すると、こんな支離滅裂な描写になってしまうんですよ。つまり、『北政所小早川秀秋に寝返りを働きかけた』というのはバカげた俗説で現実のものではありません、ということを示すための演出です」とNHKは言いたいのでしょうね、多分。 

 史実では、確かに長政が秀秋に寝返りを持ちかけていますし、その書状で長政は北政所の名前も出していますが、それは長政が言っているだけの話です。本当に北政所が長政に依頼したのかは不明(実際「依頼された」とは書かれてない)です。というより、このドラマでいみじくも証明してしまった通り、本当に北政所が秀秋に寝返りをさせたかったのなら、直接言えばいいだけですので、長政が勝手に名前を出しただけなんだろうな、ということがよく分かります。

(そういえば、小西行長の母、マグダレナはどこへ・・・)

 

 以上、明らかにおかしい点のみ指摘しました。その他は大体いわゆる「かつての通説」に沿っているような感じですが、ちょっと2014年にもなりながら、古色蒼然とした説に引き摺られているな、としか言いようがないです。昭和じゃないんですから、もう少し史実もアップデートした方がいいんじゃないでしょうか。

 

 次回のエントリーは、関ヶ原前夜の史実の動きをドラマと比較して検証してみたいと思います。(追記:なかなかそこまで追いつきません。。。「考察・関ヶ原の合戦」シリーズ(リンク先は↓)で検証する予定ですので、よろしくお願いします。)


考察・関ヶ原の合戦 其の一 はじめに - 古上織蛍の日々の泡沫(うたかた)