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古上織蛍の日々の泡沫(うたかた)

歴史考察(戦国時代・三国志・関ヶ原合戦・石田三成等)、書評や、        日々思いついたことをつれづれに書きます。

「就活で面接がうまくいかない」ことについて

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 私は人事部でもなく、採用の面接もしたことがないので本来こういったことは論ずるべきではないのかもしれませんが、気が付けばサラリーマンを10年以上やっていますので、ちょっとタイトルのことについてつらつら書いても、まあ責められないのではないかと思います。

 

 結論から言いますと、結局就活で面接がうまくいかない人の特徴は会社の求める「コミュニケーション能力」に誤解があるのではないかということです。

 

 まず、採用の基準なんですが要は「仕事ができるか?」ということです。短い面接時間で「こいつ、仕事できるのか?」というのを見極められないといけません。見極められないと、部署から「今年の新人使えねーんだけど」と言われることになります。人事も毎年そのプレッシャーを感じているはずです(はずだといいなー)。

 

「仕事ができるか?」というのは抽象的ですね。とりあえず、具体的に以下の3つに分けます。専門職だと専門的技能というのが入って来るかと思います。ここで論じるのは、いわゆる「ジェネラリスト」採用の場合です。

 

 就活者に会社が求める「仕事ができる」というのは、おおまかにいって①事務処理能力、②コミュニケーション能力、③企画力 です、と仮にしておきます。他にも会社によっていろいろあると思いますが、ここでは一般的な最大公約数を考えていますので大ざっぱですが上記の3点に絞ります。その他、社会的常識(敬語とかの言動)、服装・髪型等の身だしなみとかはもちろん重要ですけど、これらができない人は論外ですので今回の論から外します。

 

 さて、③企画力については、新卒の場合は、はじめからほとんど就活者に期待していません。彼らは業界のことなど実際には何も知らないので、彼らが想像で何を語ってもだいたいの場合は的外れなので、多分人事は聞き流しているかと思われます。(これは新人との会話で思ったことです。)まれに突然変異のような新人がいますが、これは本当に稀有な例です。というか、そういう人はおおむね普通の新卒ではなく、何らかの履歴があります。

 

 ①の「事務処理能力」については、短い面接ではかるのは難しいです。だから筆記試験をやっている会社も多いですが、余りに基準を高くする訳にもいきません。就活者としてはなかなかその会社専用に試験を勉強する暇もありません。

 結局「事務処理能力」については「学歴」(正確には、「学歴・学校歴」ですが)で判断することになります。

 

 最後に面接で調べるのは主に②の「コミュニケーション能力」ということになります。ここで、就活者と面接者の間で誤解が生まれます。

 就活者(学生)にとって「コミュニケーション能力」と聞いて思い浮かぶのは何かというと「ノリが良い、宴会仕切っています、サークルの部長やっていました、空気読むのが得意、友達100人います!」ということです。

 

 そういったことは、会社の求める「コミュニケーション能力」とは関係ありません。会社の求めるコミュニケーションとは、例えば、

 

「上司・先輩等(以下上司とします)の命令を正確に理解して仕事できる。仕事した結果を上司に報告できる。上司に直接言われなくても常識上やらなくてはいけないことを把握できる。しかし、勝手に判断して独断専行することなく、上司に確認してから行動できる。行った業務を定期的に報告できる。上司の判断を仰がなければいけないことを適宜相談できる。他の同僚、他部署に連絡・調整しなければいけない事を事前に連絡・調整できる。取引先に怒られるような言動をしない、勝手な約束をしない。etc」

 

という事を指しています。誰も入社してすべてができると思っていませんが、訓練すればできるようになるか、できないのかは大きな境目です。そこを見極めるために面接している訳です。しかし、「あなた、コミュニケーション能力あります?」と質問しても無駄(「ありません」と言う人はいないでしょう)なので、いろいろ適当な話題を振って、「こいつ、コミュニケーション能力あるのか?」を見極めているわけです。

 

 また、面接する側は、コミュニケーションといっても「サラリーマン文脈」で質問しているので、そこを学生は誤解することが多いです。

 

例えば、はてな匿名ダイアリーhttp://anond.hatelabo.jp/20141105200635で、

「なぜ正社員としての就職を希望するのですか?」という想定質問があったとのことですが、本当にそんな質問する会社があるか不明ですが、仮にそういう質問をした場合、

 

「なんで、この会社に正社員として入りたいの?正社員だと長く(実際はどうか分からんが想定では定年まで勤めることになる)勤めることになるし、この会社に骨を埋める覚悟です、ってことだよ。かかる責任も当然重いよ。正社員として入るということは将来の幹部候補だし、そう思って先輩・上司も育成するよ。ちゃんと出世する気(及びそのために努力する気)ある?あと、転勤・異動とかも基本本人の希望通りにはいかないよ。そこら辺の事情は分かって正社員を希望しているんだよね?」

 

ということの確認の意味で質問しているのでしょう。これに対する答えが、「安定して人並み以上の稼ぎを得たいから」だと、とんちんかんな訳です。

(一般論として聞いているのではなく、(省略されていますが、当然の前提の話として)「(うちの会社の)正社員」という意味で聞いているのです。)

 

 これに対する模範解答ですが、トラックバックにある「貴社の社員としてできる限り長く貢献したいと考えているから」とかなんでしょうね。こうした質問(が仮にあるすると)は、就活者に「コミュニケーション能力」があるか、ちゃんと質問を「サラリーマン文脈」に置き換えて理解できているかということを調べている訳です。